朝に食べるとやせる効果が! 1日中続くと医師が推奨! 天然のやせ薬「オートミール」

満腹中枢に働きかけて食べ過ぎを防止

 オートミールは、燕麦(オーツ麦)を食べやすく加工した物です。

 下ごしらえや加熱の手間がいる物から、シリアル感覚で手軽に食べられる物まであり、それらを総称してオートミールと呼びます。

 おススメは、手軽に食べられる「クイックオーツ」、あるいは「インスタントオーツ」と呼ばれる物です。

 一般的なスーパーでどちらも売られていますが、ほかにもいろいろなオートミールがあるので、表示を確かめて、加熱や下ごしらえの手間がいらないタイプを使うと便利です。忙しい朝も、手軽に食べられます。

 オートミールは、朝食でとることによって、大きなダイエット効果や健康効果を発揮します。

オートミールのメカニズム

 オートミールのダイエット効果は、「GLP-1」というホルモンの分泌を促すことにあります。

 GLP-1は、俗に「やせ薬」とも呼ばれるほど、食欲のコントロールや肥満の解消に役立つホルモンです。

 GLP-1は、食事をとると、まず膵臓に、「これから血糖値が上がるから、インスリンを出す準備をしなさい」と指令を出します。

 インスリンは、細胞に糖を取り込ませて血糖値を下げるホルモンです。主な取り込み先は筋肉ですが、GLP-1は筋肉にも働きかけ、インスリンの受容体(コンセントのような部分)が働くように準備させます。

 さらに、GLP-1は脳にも働きかけ、「食べ物が十分に入ってきたので、そろそろ満腹中枢を働かせて食べるのを控えなさい」と指令を出します。そのため、食べ過ぎを防止することができるのです。

やせホルモンを分泌するスイッチを押してくれる

 オートミールは、体の各所でGLP-1の分泌を促すスイッチを押す働きをしてくれます。

 GLP-1を分泌するためのスイッチとなる細胞は、腸の2ヵ所にあります。1ヵ所目は小腸の下部、つまり大腸につながる手前の部分です。

 この分泌細胞は、「糖質」によって刺激されてGLP-1を分泌します。しかし、糖質だけをとっても、思うように分泌を促せません。というのは、糖質単体だけだと、小腸の上部で吸収されてしまい、下部に到達しないからです。

 ですが、オートミールには、適量の糖質とともに、豊富な水溶性食物繊維が含まれています。その食物繊維が、糖をくるみ込んで小腸の下部に運びます。それによって、小腸下部からのGLP-1の分泌が促されるのです。

 2ヵ所目は、大腸の下部です。水溶性食物繊維はそこまで到達し、腸内細菌のエサになります。

 エサを与えられた腸内細菌は、短鎖脂肪酸という物質を生産します。短鎖脂肪酸は、大腸のエネルギー源として使われる物質です。

 ですから、オートミールで水溶性食物繊維をたっぷりとれば、大腸が元気になります。それと同時に、その短鎖脂肪酸が、大腸下部にあるGLP-1の分泌細胞を刺激してくれるのです。

朝に食べると昼にもやせホルモンが出る!

 GLP-1は、すぐに分解されるホルモンですが、このように腸内細菌が関係して起こる分泌促進は、長時間続きます。

 食物でとった水溶性食物繊維が大腸に届くには、3〜4時間かかります。

 朝とれば、ちょうどお昼ごろに大腸でのGLP-1の分泌が始まります。すると、昼に過食する心配がなく、糖も速やかに細胞に取り込まれて、血糖値の急な上昇を防げます。これが、「セカンドミール効果」です。

 さらに、オートミールに含まれる水溶性食物繊維は、小腸で「胆汁酸(肝臓でコレステロールから合成されて十二指腸で分泌される)」をくるみ込んで大腸に運ぶ役目もしています。

 胆汁酸は、脂肪の消化・吸収を促す胆汁の主成分です。通常、胆汁酸は小腸で再吸収されて再利用されますが、小腸に水溶性食物繊維がたっぷりあると、そのまま大腸に運ばれます。

 こうして大腸に到達した胆汁酸もまた、GLP-1の分泌細胞を刺激するのです。

 オートミールは、以上のようなしくみで、複合的にGLP-1の分泌を促します。その結果、健康的にダイエットできるうえ、糖尿病をはじめとした生活習慣病の対策にも大いに役立ちます。

 皆さんにも、オートミールを是非、お試しください。